STUDIO BAU 研究日誌

現代美術作家、上根拓馬のBLOGです。 制作日誌や展覧会情報などをUPしていきます。

作品大修復1

作品を収蔵してくれている場所から緊急で連絡がありました。
以前作った作品が白化したということでした。(電話では発火したと聞こえてびっくりしましたが…)
修復をお願いしたいということで送り返されてきました。
もともと、この作品には不安点がありできればもう一度作り直したいと思っていただけにちょうど良かったような。
あきらかにこちらに不備があるにもかかわらず丁寧に対応していただき恐縮です。


1

帰ってきた作品を見てみて、やはり不安に思っていた場所がすごいことになってました。
本来、上のポッドの中には骨格が入っているのが見えるはずが、完全に白化してしまい何も見えません。
うーん、解体から入らないと修復できないなー。

2

仕方ないのでリューターのノコでぎりぎりを切ってしまい中のものを取り出してみました。
そもそも、中に透明の樹脂で骨格を浮かすはずだったのですが、相性の悪いもの同士を使ったため溶解を起こしたのが白化の原因でした。(うーん…これはほんまの発火もありえたかも…こわいこわい!)

3

ポッドの中は完全に揮発した樹脂に侵食されてしまい、真っ白けっけです。
中の表面は溶けていました。
近年まれにみる失敗ですなー。(うーんでも使ってはいけないもの同士の相性がわかっただけ収穫はありかな…)

5

骨格を取り出してみると…除去はしましたが内部の機械構造のプラはとけてゼリーっぽく合体していました。
まー結構それがきれいだったのですが、どうしようもないので除去しました。

6

もう一方も同じ状態で、除去した後徹底的に一度リューターで削り取っておきました。
段差を修復するためエポキシパテで埋めていきます。

7

ポッドですが、貼り付けていたパーツもう一度作り直そうかと思ったのだが、塗装の微妙さを再現するのは大変そうなため使いまわせないかと取り外すことにしました。
リューターのこで切り抜いてみました。
上部のパーツは作り直しだなー…。

8

ポッドの断面を見てみました。
内部は完全に白化しています、表面ぎりぎりだけが白くなっているのかと思いきや違いました。
断面が二色に分かれています。
外側はアクリルまんまですが、内側の半分までは溶解侵食されていました。
しかもブニョブニョになっとります。
なんかすごいことが内部で起こっていたんだなー…。

9

少しずつだめになったアクリルから表面パーツを取りはずすことができました。
ちと負荷がかかってしまいひびが入りましたがこんなものはすぐに修復できるので成功です。
一から作るよりは断然早く修復にかかれますな。
スポンサーサイト

制作 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<作品大修復2 | ホーム | ドローイング期間を設けてみよう!!>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |